2020-03-02 悪い魔法にかけられて 読書 ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと 作者:鎌田 洋 発売日: 2012/06/27 メディア: 単行本 「ディズニーサービスの神様が教えてくれたこと」著:鎌田洋ディズニーの教育部門で長年働かれていた鎌田さんのキャスト(スタッフ)たちの物語です。シリーズで出ている本なのですが、この「サービスの神様」の中に、「オレンジ色のラブレター」というお話があります。清掃員の若手キャスト(スタッフ)がお客さんからの質問にベストな回答ができずに、「(この仕事)向いてないのかな」と言って辞めてしまいます。その後、ゲスト(お客)としてディズニーランドを訪れた際、キャストのサービスを目の当たりにし、彼女はこんな事を思います。ー「サービス業に向いてない」なんて言ってしまったけど、「向いてない」のではなく、自分で自分の限界を決めていただけなのかもしれないーp66これを読んだ時、私の過去の体験を思い出しました。毒親の元で、進学も就職もできずにパートで働いていた時に、親の知り合いの人に、「人間嫌いなのに、よく接客業してるよな~って、思ってたんですよ」と突然言われました。なぜ、こんな事を突然言われたかというと、その知り合いが私にさせたい事があったのに、私が「はい」と言わなかったからです。若いながらに、その人が私に打撃の一言を言ってやろうとしているのは感じていました。まんまと私はその打撃を受け、言われたその日から人と接する方法が分からなくなりました。廊下の向こう側から来る人と、どんな風にしてすれ違えば良いか分からなくなりました。接客業をしている自分に、罪悪感を抱くようになり、「接客業はダメなんだ、してはいけないんだ」と思うようになりました。私は、人と接するのは向いていないと思いますが、心理士の人が言うには人に敏感な気質を持つ私のような性格は、カウンセラーの仕事にとても向いているそうです。自分の思い通りにならないイラついた感情を持った人から放たれた言葉に私は、ずっと人と接する事は罪な事と言う悪い魔法にかけられていました。その魔法は強力で、「人が嫌いな自分」をずっと演じていました。本当は人が大丈夫なのかもしれない自分がいるとも疑わず。この魔法が、とけたかは分かりませんが、自分にかけた刷り込みや、誰かにかけられた刷り込みは、とけにくいと思います。ずっと、悪い魔法にかけられていたけど、王子の力なしで・・・とけた。