以前紹介した「ワンダー」と言う本↓
その続編(?)が出ていたので読みました。
前作で書ききれなかった登場人物たちの話が書かれています。
◆オギーをいじめるジュリアン
◆幼馴染のクリストファー
◆模範生なシャーロット
ジュリアンの章がすごくリアルで、「そうか、いじめってこういうノリなんだ」とか、いじめと差別は同じ根源なんだとかよく分かります。
特に、ブライアン先生の「オギーを恐れていないか?」という問いかけから始まるジュリアンのおばあちゃんの話がすごく怖かったです。
おばあちゃんは、ナチスの配下で生き残った人なのですが、おばあちゃんは障害者を迫害したり特定の人種を排除しようとする心理は全て「恐れ」から来ると言っています。
自分たちに反逆するのではないか、自分たちより力を付けるのではないか、そういった恐れから抑圧したり排除しようとするのだと思います。
今の日本を見ていて同じ事を思いました。
「何を怖がっているのだろう」と。
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このワンダーシリーズでは、格言本があるのですが、その中でテイラー・スウィットの格言にこんなものがありました。
「もし、ラッキーに人と違うなら絶対に変えてはダメ」
人と違う事を恐れてはいけないし、自分と違う人を恐れる必要はないという事を教えてくれる本でした。
この格言本の中で、ジュリアンがオギーのロッカーに悪口の手紙を入れた事を密告した人物が分かります。
やっぱり!って思うんだけど、なんだかスッキリした(笑)