ハリー・ポッターでお馴染みのJKローリング氏が書いた新書です。
コロナで外に出られない子どもたちに向けて、ネットで無料公開されたそうです。
あのハリー・ポッターを書いた著者がどんなお話を書いたのか気になり読んでみました。
登場人物とカタカナの地名が多く、相関図が分からないので自分で書いた↓
もう途中で書くの止めたけど、地名が覚えにくいので困りました。
登場人物と、ストーリーはこんな感じ↓
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●舞台となる場所:コルヌコピア王国
●首都:シューヴィル
◆フレッド王・・・金髪でハンサム、国民に好かれるが騙されやすい性格
◆スピットルワース・・・自称フレッド王の友人、ずる賢く強欲
◆フラプーン・・・自称フレッド王の友人、太っていて頭が悪い
◆ディジィ(女の子)-ダブテイルさん(父・大工)ードーラ(母・裁縫婦)
◆バート(男の子)-ベアミッシ(父・大佐)-バーサ(母・パン職人)
◆イッカボッグ・・・伝説の怪物
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平和で食物豊かなコルヌコピア王国で、伝説の怪物と言われているイッカボッグ退治をすることになった王様は、沼地でイッカボッグと出会う。
しかし、王に忠実でないフラプーンが誤って、ベアミッシ大佐を殺してしまう。それを隠蔽するためにスピットルワースは、多くの嘘をつき多くの人を殺す。
すっかり貧しくすたれてしまったコルヌコピア王国で、本当のイッカボッグに出会うことになる。
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この本は、児童向けに書かれた本なんですが、メッセージ性は大人向けです。
人は育っていく中で、人格が形成されて性格が決まって行きますが、イッカボッグは生まれる時(本の中では「生まれ継ぐ」)に、何を最初に見て感じるかで性格が決まります。
暴力を最初に見て生まれる(生まれ継ぐ)と、暴力的になり、最初に優しさを見ると優しい穏やかな性格になります。
もし、これが人間にも起こったらどうなるでしょうか?と問いかけられています。
今の世の中で、イッカボッグのような生まれ継ぎをすると、攻撃的で偏見に満ちた人が生まれてしまうかもしれません。
出だしから中盤辺りまでは、物語として読めるのですが、最後の数ページで今の世の中に対して問題定義しているようでした 。
本の中に、1ページ分を使った挿絵があるのですが、イッカボッグ挿絵コンテストで入賞した子どもの絵なんですが、これが本当に上手!
プロみたいな味のある絵を描いている子もいて、画力に驚きます。
読まれる方は、挿絵もお楽しみください。
<余談>
イッカボッグなのに、何度もイッカボックと読んでしまうw