瀬戸内寂聴さんが10代の若者(+その親)の悩み相談の本です。
人間関係や将来についての相談なのですが、自分が大人になった今、「あ、その悩みって実は違うかも」と思えるものがありました。
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15歳の女の子が「大人は、いい大学いい会社に行けというが、そんな普通の人生しか生きられない世の中はおかしい」と相談します。
寂聴さんが、「普通の人生」を生きることが一番難しいと答えます。
普通でない人生を送ったら、私のように家出して出家して大変ですよともw
私も、いい大学に入れるのも、いい会社に入れるのも普通のことでなく、ほんの一握りだと今は思います。
「いい大学」が東大京大、早稲慶応だとして、「いい会社」が三菱系とか出版社とかgoogleとかマッキンゼーとか外資系の企業とかだとしたら、これはもう「普通」じゃないよね。
いい大学やいい会社を目指すことが既に普通じゃない。
「いい大学」以外の大学入って、初任給185千円からはじまって、昇給もほぼなくボーナスと長期休暇が唯一の楽しみって人生が「普通の人生」なんじゃない?って思うんだよね。
もっと人生経験が増えれば、自分に合うことやどう生きるべきか分かって来るけど、それを実行に移せる人は少ないし、だいたいの人がそうやって「普通の人生」を維持するんじゃないかなと思います。
「普通の人生」って、結構大切だよね。
私は普通じゃなかったから、普通にめっちゃ憧れるし、これはないものねだりだなと思います。
短い相談が詰まってます。(秘書のまなほさんも時々出て来ます)↓