題名みて「面白いんだろうな」と思って速攻読んでみた。
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「老い」とそれにセットでついてくる問題はいくつもある。
野沢直子的私見だと「着たい服は好きに着ろ」だけど、「若作り」はダメらしい。
なぜなら「中年期の若作りはすごく脂っこく見える」かららしい。
実際に中年期はまだ脂がのってるから、そこに若い子が着る服を着ているとギトギトして見えるんだろう。
でも、それが高齢者ゾーンに入ると「カワイイ」になるんだから身勝手なもんである。
さらに彼女は言う。
「しがらみ」ってダニやノミの一種のような語感がすると。
すごい言い当ててるなと思った。
父親の介護や死を経験した彼女は「命の終わりにはお金がかかるのだ。世の中はそんなおかしなシステムになっているのだ。」と悟る。
それを言うと「産む」もお金がかかる。
人間が生まれ死ぬには「お金」が必要なのだ。
自由そうな野沢直子にだって「老い」はやってくる。
芸人だって顔が老いてくるのは耐えられない。
私も老化がどういうことなの分かって来たこの頃なので、きっと60手前で読み返すともっと共感できるんだろうなと思う。