以前、元同僚に借りた荒川弘さんの「銀の匙」が良かったので、ご本人の農業生活を基にしたコミックエッセイも読んでみました。
その名も「百姓貴族」
「銀の匙」でも「百姓貴族」でも思ったのは、動物を扱う仕事とはとてもシビアで、ペットや動物園の動物を大切にするのと、人間が食べるための動物を大切にするのとでは、「大切にする」の意味が全然違ってることです。
消費される動物は、数の増やし方も育てられ方もすごく合理的で機械的だけど、そこに愛情がないかと言われれば決してないわけではないし、育てる人間の方が動物の奴隷になってる。←銀の匙でも「お前らは奴隷だ!」とののしられる生徒たちw
動物が病気しないように無事に出産できるように、時には安らかに逝けるように農家の人が365日24時間体制で世話してるんだもんな。
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銀の匙は農業高校が舞台なんですが、荒川さんご本人も農業高校出身のようで百姓貴族の1巻で農高生の1日のスケジュールが紹介されています。
●5時半起床
朝の実習:家畜の世話
●7時
朝食
●午前 1~4時間目
学校:化学・作物・総合実習(小ブタの去勢)←w
●昼食
献立:ブタの生姜焼き←ww
●午後 5~6時間目
学校:体育・英語
●購買ダッシュ
午後のエネルギー(おやつ)補充
●15時~17時
当番実習:家畜の世話
●17時~18時
部活:柔道
●18時
入浴:部活が18時までで1年生の風呂は18時までw
●夕食
食堂のおばちゃんが帰る前にかきこむ
●消灯まで
遊戯場で卓球
●21~22時
就寝:宿題は・・・しないw
これを毎日繰り返し、週末は実家に帰って家の仕事(農業)をして、日曜の夜に学校に戻って上のスケジュールを毎日・・・
農高生の体力は超人です!
ここにあなたの知らない農業世界がある。