元同僚が貸してくれた大人気漫画「鬼滅の刃」
あまりにも人気があるものって、人気ありすぎて乗っかりたくない精神が出るのですが(爆)、鬼滅の刃は面白かったです。
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今更の内容紹介ですが、主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)は家族を鬼のボスである鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)に皆殺しにされてしまいます。
唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)は、鬼舞辻の血を吸収してしまい鬼になってしまいます。
炭治郎は、鬼になった禰豆子を人間に戻すために、鬼を狩る鬼滅隊(きさつたい)の一員になります。
と、いうのが大まかなストーリーなんですが、「鬼」と言っても、角を生やしてカラフルパンツ履いた鬼ではなく、人間が鬼の血を吸収することで鬼化する現代的で言うゾンビです。
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鬼滅の刃が大人にも人気があるのは、恐らく鬼の存在だと思います。
鬼は、元人間です。
普通なら誰だって鬼になりたいとは思わないでしょう。
(人を惨殺し、その肉を喰うことで生きている)
しかし、鬼の人間時代は悲惨な境遇の者が多く、その鬼の背景に同情を示す隊士もいます。
炭治郎も、鬼の頸を切ったとき(鬼は頸を斬られることで死にます)同情を示します。
「神様どうか、この人が今度生まれてくる時は、鬼になんてなりませんように」
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漫画を読んだ感想で一番最初に思ったのは、
「私は鬼にかな?」でした。
自分は炭治郎側なのか、それとも鬼側なのか
その境遇は、ほんのわずかな違いしかなく誰でも鬼になる可能性を持って生きています。
誰かが手を差し伸べてくれたり助けられたり、何度も人生を立て直しながら生きています。
しかし、鬼には救いがなかった。
鬼が、忘れ去った人間時代の記憶を思い出すとき、それがあまりにもかわいそうで炭治郎達のことで涙を流すより鬼に同情して泣いてしまう場面も多かったです。
ちょっと人生苦しいかも?と思ったら励ましてくれる漫画です。