校閲ガールが面白かったので、同じ作者の宮木あや子さんの新刊を読みました↓
校閲ガール↓
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「CAボーイ」は、その名の通り男性がCAになる話です。←まんま
元パイロットの父を持つ主人公の高橋が、夢諦めきれず外資系ホテルを退職し、中途採用のCA募集に応募しCAになる話なんですが、教官にしごかれながらも汗水流して同期と切磋琢磨しあう・・・話ではないです。
高橋には、「秘密」があります。
会社にバレるとちょっと不都合な秘密。
その秘密のために、パイロットになる夢も諦めます。
その秘密をCAになったことで解き明かされるのですが、解決までの道のりが池井戸潤さんなら(「半沢直樹」の作者)重く深く濃厚な劇的ドラマになるんでしょうが、宮木さんは、なんだか・・・軽いんんだなw
ナイスなセリフも多い↓
ボロい服を着て怪しまれている友人に、
「ホームレスに見えるけど実は全部グッチの服だからそれ」と、フォローする高橋に友は言う、
「ブランド名はGとUしか合ってない」
ワロタw
これがね、宮木さんのおもしろさよ。
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あとがきで、小説の裏話みたいなのが書かれているのですが、コロナが騒がしくなるくらいに書かれた本なので、緊急事態宣言になりオリンピックが延期になったせいで、第6話は全部書き直しされたそうです。(私だったら絶望過ぎて作家止めるなw)
小説の舞台もCAというコロナにもろ影響を受ける業界なので、そのあたりの話も盛り込まれていて読むなら「今!」な本です。