「婚活食堂」シリーズが面白いので、山口さんの他の食堂シリーズも読んでみました。
元は洋食屋さんだったけど、コックだった夫が亡くなり後を継いだ息子が亡くなり、残った姑と嫁で切り盛りする「はじめ食堂」
読み易くて面白い。
料理もおいしそうだし、山口さんの書く食堂って近所にあれば絶対行きたくなるお店ばかりなんですよね。
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そんなご本人のエッセイ本も読んでみました。
◆おばちゃん街道 小説は夫、お酒はカレシ [ 山口恵以子 ]
文章と目の付けどころがめちゃくちゃ面白い!
賞をとった時の売り込み戦略や、編集者との出会い、43回のお見合い話や山口さんの人生はネタの宝庫です。
「食堂のおばちゃん」を書く本人が元食堂のおばちゃんって事がすでに面白いのですが、そこをちゃんと無駄にせず宣伝や小説の題材に使うとこが良いですね。
山口さんすごい酒豪だそうですが、初対面の編集者と待ち合わせの場で、「Yさん(編集者)はすでにビールを飲んでいました。こうなったら私も白ワインを注文するしかありません。その時点ですでに話は決まったも同然でした(笑)」-p55
ワロタw
お酒で繋がっていく仕事の縁なのか、山口さんの小説にもたびたびお酒の銘柄も出て来るのですんごい酒好きなんですね。
まだ、半分くらい残っているので後半戦と「食堂のおばちゃん」シリーズを読むのが楽しみです。