すこぶる評判が悪いAmazon originalドラマ「誰かが、見ている」
私は、この組合せで「面白くないな」と思ったのですが、実際観てみると面白いより見応えがありました。
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舎人(香取慎吾)のお隣さん(佐藤二郎)が穴から舎人を観察する=覗くと言うストーリーです。
穴は入居前からあったらしく、塞ぐ前にお隣(舎人)を覗いてみたら止まられなくなったようで、
それを知った娘が舎人の面白さを動画に撮って配信しようと父に持ちかけます。
何も知らない舎人は、自分が世界に配信されてるとは知らず生活を続けます。
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このドラマの低評価部分は「笑わそうとしているのがみえみえ」だからです。
日本ではやらない観客を入れて、お客さんの笑い声を入れた手法(シットコム)を使っているのですが、それがあまり馴染んでないんですよね。
でも、周りの役者さんが芸達者なので面白いのは面白いんです。
お隣家族の妻はお気楽な性格で、娘と夫が配信している舎人のUtube(ドラマ内での「youtube」の名称)を鑑賞して楽しんでいる。
舎人の恋人役の宮澤エマさんの生真面目振りとよく通る声、そしてちょこっと出てくるゲストたち
基本、佐藤さんはズルい。
文句なしに面白い。
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私が特に注目したのは、部屋のインテリア
もんのすごいおしゃれで可愛い。
舎人の部屋はポップでカラフルな70年代な雰囲気に対して、
お隣さん(粕谷家)はアンティークっぽい落ちついた雰囲気です。
もんのすごい広くて天井が高いのはスタジオだからでしょうか?
(ここのスタジオは、「有頂天ホテル」の映画撮影で使われたそうです)
1話が短いのでサクサク見れて、評判は悪いですが私は楽しかったです。
小物の伏線回収もとっても良かったです。
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評判が悪い作品を見て「私は面白かったな」と感じて思い出したこの本↓
群さんが母校で本の書き方の講義をおこなったとき、学生は巷で流行ってる本や映画しか見ないことを嘆いて、自分で面白いものを探したり興味あるものを見る必要があると説いてます。
大多数の人が「よくない」と言っても、その中に自分の「面白さ」を見つけられたら面白いんだなと「誰かが、見ている」を見て思いました。
そしてその反対で、巷で面白いと言われているものが面白くなかったりして、自分が興味を持ったものを見たりやってみたりしながら「面白さ」を見つけていくんですね。