2017-08-06 キレる私をやめたい:田房永子 読書 キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ (バンブーコミックス エッセイセレクション) 作者:田房永子 発売日: 2016/06/30 メディア: Kindle版 「母がしんどい」という田房さんの著書で自分が毒親育ちだと確信した私。その著著である田房さんの新刊です。突然、爆発したようにキレる自分を「ヤバい」と思い何とか「キレる」をなくすまでのお話し。「母がしんどい」を読んだ時、「分かる人にしか分からないだろうな・・・」と思い、「それでもあなたを産んでくれたんじゃない」や「親も完璧じゃない」信者には絶対理解できない次元だなと思いました。案の定、この本のレビューに「あなたより辛い人はいくらでもいる」という感想がチラホラあるのですが、この感想を見るたびに、「あなたより辛い人」は確かにいるけど、誰かにとって「自分より辛い人」が自分である事もあると思います。「辛い」状況というのは、人によって様々で、お金があって衣食住に恵まれていても不幸と感じればそれは不幸だし、逆であっても幸せと感じれば幸せなんだよと思います。私は、暴力は振るわれていないけど、精神的支配を受けていて、目に見えないからこそ「何かがおかしい」と感じても「考えすぎ」「気難しい」「大らかに生きろ」など更に責められドンドン心が固くなって行きました。目に見えないからこそ「家があって親がいるだけまし、あなたより辛い人はいくらでもいる」と言われれば「この辛さは家や家族がいる事と引き換えにはならない痛み」と気づきにくいのです。「キレる」原因が分かると嘘のようにキレなくなった著書なんですが、この「原因」が分かるってすごい治癒力があって、自分が毒親で異様な家庭で育った事が分かる否や、私の心は飛んでいく鳥のように自由に羽ばたきました(爆)ずっと、自分で決めて来たと思っていた人生が実は何一つ決める事ができていなかったと気づき、これからは、自分で決める事が出来る解放感と幸せ、そして家への恐れが消えたました。家に対する恐れは、これから一人で生きて行く事になるであろう恐れよりはるかに「ちっぽけ」に見えます。キレるとは一種のパニック状態だと説明する田房さん、彼女のブログにあの今話題のある議員さんの「キレる」について語ってます。