Amazonのお勧めで上がって来た本「ワンダー」
調べたら、ジュリアロバーツで映画化された予告を劇場で偶然見ていたのを思い出しました。↓
原作本はこちら↓
主人公のオーガストは、染色体異常で顔の形成が正常にされないまま生まれて来た。
見た目のために学校へは行かず自宅学習をしていたが、5年生から学校に行く事になった。
オーガストの病気は、トリーチャーコリンズ症候群と呼ばれるものらしいです。
「顔を持たないで生まれた子どもたち」というワードも出て来るのですが、顔のパーツがあるべきところになかったり、パーツ自体がなかったりする症例もあるようです。
オーガストのような子が学校に行くとどうなるか、もうお分かりですよね。
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この本の面白いところが、登場人物それぞれの視点で章が進んで行きます。
・1章オーガスト:主人公
【顔の事で辛い思いをして来たが、性格は明るくユーモアにとんでおり頭が良い】
・2章ヴィア:オーガストの姉
【高校1年。弟思いだが、弟ばかりかまう親に寂しさを感じている】
・3章サマー:オーガストのクラスメイトであり親友
【オーガストを怖がるクラスメイトに対して、オーガストを全く怖がらない女の子】
・4章ジャック:オーガストのクラスメイトであり親友
【誰からも好かれる良い奴的存在。オーガストとひょんな事ですれ違う】
・5章ジャスティン:ヴィアの彼氏
【ヴィアと同じ高校。音楽が趣味でオーガストを見て驚くが彼から色んな事を学ぶ】
・6章オーガスト
・7章ミランダ:ヴィアの幼馴染
【ヴィアと同じ高校に通うがグレてヴィアと決裂する。心に傷を負っている】
・8章オーガスト
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主に学校が舞台なんですが、「あ、いるこういう奴」とか「あぁ、そうそう嫌な奴も、たまに面白かったりするんだよね」と心が昔に戻ったような錯覚に陥りました。
人間何か辛い事があると、「神様は乗り越えられない試練は与えない」とか「これには、何か意味があるんだわ」って思うじゃないですか。
私は、辛い事はない方が良いと思っていて、朝ドラみたいな捉え方は基本嫌いなんですが、ジャスティン(ヴィアの彼氏)がオーガストに出会って気づいた事が「これが正解なんでは?」と思いました。↓
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オーガストのように生まれてくる確率は、何百万人に一人だから世界はものすごい確率のくじを引きあっているようなもの。
どのくじを引くかは全て運でランダムに選ばれる。
くじを引き当てたオーガストは、過酷な人生をしょって生まれたが、彼を心底愛する親兄弟がいて、仲間外れにされても彼といる事を選んだ友人やずっと彼の写真を持ち歩く兄弟のような友もいる。
もし、このくじびきが本当にでたらめであれば、とっくに人類は滅びている。
しかし、そんな事は起きていない。
このくじ引きは、全部足して引くと公平になるようにできている。
弱気者が守られるように構成されている。
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こんな感じの事をジャスティンが言うのですが、最初は「頭が悪そうだな」なんて思った事を土下座したいレベルの高度な答えを出したビーバー、いやジャスティンに感服。
もう、いろいろ書きたい事い~っぱいあるのですが、長くなるので最後に一つだけ。
裏表紙に、主な登場人物紹介があるのですが、ジュリアンというジャイアン的存在にくっついているヘンリーとマイルズの紹介がジワるw↓
映画も観たい!