病院に併設されたカフェでのお話
前回、垣谷美雨さんの「後悔病棟」という小説を読んで面白かったので、また病院ものを読んでみたくて選んでみました。
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私の中の病院カフェって、タリーズの印象なんですがやはりチェーンカフェの中でも断トツの出店数のようです。
街中にある馴染みのカフェが、恐怖でしかない病院の中にあるってちょっと心強いですよね。
異国の地で見る世界チェーン店を見た時のような安心感。
しかも、それが「おしゃれ系」だとなお嬉しい。
小説の中にも書かれてあるんですが、病院にあっても一般の店舗と同じなので糖尿病患者だろうが疾患があろうが「お客様」の注文なら病名関係なくお出しするんだとか。
その辺りの話も面白い。
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タリーズの病院展開の話を読むと車椅子が通りやすい道の広さや、角のないテーブルなど病院ならではの工夫がされてるんですね。
◆参照記事
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小説の中では、カフェに訪れる夫婦やちょっと変わった患者さんや、いつも偉そうな医者など幾人かの病院関連の「お客」と土日出勤の小説家の主婦とバイト歴豊富なフリーターの青年とのお話です。
全員から見た視点と事情が、軽快に書かれてありページがサクサク進む一冊でした。