私、こういう古典を観るの初めてで凄い楽しみでした。
文楽とは、人が人形を動かし太夫(たゆう)が物語を朗読し、三味線の演奏で劇を盛り上げる三位一体型のお芝居です。
(写真左の方は、人間国宝の方です)
(ロビーに飾られていたドデカい人形の顔)
今回観た「妹背山婦女庭訓」というお話は、江戸時代に作られたSF作品なのですが、一緒に行った友人の説明によると・・・
鹿との受胎により強力な魔力を得た蘇我入鹿は、横暴政治により藤原鎌足から命を狙われます。
入鹿を倒すには、恋に狂った人間の血が塗られた笛が必要です。
そのために、町娘のお三輪は殺されてしまいます。
この作品は、3部制になっており私が観たのは2部なので前後の話がいまいち分からないのですが、江戸時代に作られた昔話で結構ぶっ飛んだストーリーにビックリです。
2部の最初に、子太郎(ねたろう)という金太郎のような恰好をしたふざけたキャラが出て来るのですが、彼は一体何者だったのか謎ですw
朗読が現代語になっているので、字幕を追いながらみると割と内容を理解できます。
(なぜか会場にいた「くいだおれ太郎」)
夏休みということで、午前は子ども向けに「西遊記」を公演していました。
今回の作品を観るにあたり、事前にあらすじを調べたのですがあまり詳しいものがなく内容が理解できるか心配でした。
一緒に行った友人が、古典通だったので友人解説の元楽しめました。
++++
その後、近くの会場で4年振りに薪能が開催されるとのことで行ってきました。
お能は、全くの無知識で行ったので「寝たらどうしよう」という心配ばかりでしたが、面白かったです。
これまた古典通の友人の解説のもと、薪の火の元で舞うお能は素晴らしかったです。
能って、お面をつけてるじゃないですか。
あれって、「この世の者ではない」者が舞っているからなんだそう。
舞台をはける足取りが恐いのは、そのせいなのでしょう。
狂言もあったのですが、「そろりそろり」というセリフが出て来て興奮しました。
もうこれしか頭になかったです↓
今回で、長田さんの和泉元彌のものまねが狂言に忠実だと分かりましたw
手の位置とか足をする動きとか、本当に狂言の動きだったのですね。
事前に、茶菓子をいただいて美味しかったです。
初めての古典芸能とっても興味深く面白かったです。
歌舞伎も観てみたくなりました。